
あなたが離婚問題に直面することになった時、最初に頭をよぎることは何でしょうか?
「でも自分ひとりで働くのは経済的に不安・・・」
「ほんとに離婚しちゃっていいのかな・・・?」
お金のことや、子どものこと、または自分自身の老後など、考えなければいけないことがたくさん出てきますね。
「離婚すれば、幸せになれるの?」
これは誰もが感じる疑問だと思います。
離婚の条件をきめる
まず、ごく基本的なことですが、どのような形で離婚したいのか、はっきりさせておくことです。「自分はこうしたい」という5W1Hを、しっかり考えておきましょう。
なぜ(Why) | なぜ離婚したいのか頭の中で整理する。これ1番ですね。 |
いつ(When) | いつまでに離婚したいのか。この目安があるのとないのでは、後の行動力がずいぶんと変わってきます。 |
だれと(Who) | ここでは親権のことです。だれと暮らすのか、親権をどうするのか。 |
いくら(How much) | ズバリ、お金のことです。お金と一言でまとめても、慰謝料、養育費、財産分与等ありますので、一度に決めることは難しいです。 |
どこで(Where) | 離婚または別居後、どこで暮らすのか。実家を頼るのか、アパート等を借りるのか。これによっても、必要な資金が大きく変わりますね。 |
なにを(What) | 家を出る時これだけは持っていきたいというもの。とりあえずの洋服などもそうです。私の場合は、息子の保育園用品(通園バッグ、お昼寝布団など)でした。 |
そして、これだけは譲れないという条件を決めておきます。
上記のことを考えておくことで、以下のようなメリットがあります。
- 離婚するために必要な資金がだいたい分かる
- 離婚の話し合いによるトラブルを少なくできる
- 離婚後の生活設計を鮮明にイメージできる
そして、これからお話する「離婚することが目的ではない」ということにもつながってきます。
離婚することを「目的」にしない
「もうこんな生活、まっぴらごめんだ!」
「とにかくもう、すぐにでも離婚したい!」
そんなふうに思っている方って、けっこう多いことと思います。私もそんな気持ちで生活していた時期がありました。
「離婚できるのならば、慰謝料も養育費もいらない!」と結論を急いでしまうような考え方は、とっても危険です。
あなたの本来の目的は、離婚することではありません。
離婚は「これからの人生を、よりよく幸せに生きる」ための手段なのです。
とはいえ、綺麗事ではやっていけない
なんだか精神論のようなお話に聞こえてきますね。
実際にシングルマザーとして生きていくのは、楽ではありませんし、私自身も実感していることですが、本当に綺麗事ではありません。
だからこそ、離婚=幸せに生きていくためのプロセスとしてしっかり向き合うべきです。
一時の感情で結論を急がない
「もう養育費も慰謝料もいらない! 顔も見たくないからとにかくさっさと離婚したい!」
例えばこのように、その時の感情だけで結論を急いだ考え方は、とっても危険です。
理由は2つあります。
- 養育費は子どもの権利なので、親が拒否するものではない
- 養育費を断る = 後ろめたい理由があるというイメージを持たれることもある
養育費は親がもらうものではなく、子どものための権利です。親の心情だけで受け取りを断れるようなものではありません。
子どもが成長するのに必要不可欠な養育費を欲しがらないというのは、
「養育費を受け取るのが後ろめたいような理由があるんじゃないの?」という印象を与える場合もあるからです。
離婚の話を進める際に、自分に非があると思われているのと、そうでないのとでは、今後の展開が全くかわってきますからね。
ひとつでも良い条件を得るために、損しないようにしましょう。
まとめ
私自身は離婚せずに、不満を抱えたまま元の生活を送って年老いていくことは、絶対に考えられませんでした。
経済的にはまだ不安定でも、心は豊かで穏やかになったと実感しています。
心に余裕ができたことで、子育ても気負いせずできるようになってきました。
今がとても幸せです。
本記事ではマインド的な部分の話が中心でしたが、とても大切なことなので書きました。
- 「自分はこうしたい」という離婚の条件を整理する
- 離婚をゴールや目的にしない
- 感情的になって結論を急がない
より具体的なお金の話なども用意していますので、参考にしてみてくださいね。