
既婚者の友達などから、時々こう聞かれることがあります。基本的には離婚して良かったと思っているので、次のような感じで答えます。
改めて聞かれたとき、当時の環境や自分と、今のそれを比べたりして考えてみると、
と、思うことがたまにあります。
別居した直後は、息子も気持ちが不安定になってるなと感じることもありました。元々はとても明るい性格の息子で、今でこそ毎日楽しそうにしていますが、やっぱり迷惑をかけてしまったし…。
離婚することで失ったものも、確かにあります。
だけどやっぱり、変えられない過去のことを、あれこれ考えても仕方ないですよね。
実は少し前に、あるラジオ番組がきっかけで「アドラー心理学」という種類の心理学があることを知りました。
興味がわいて、面白くなってきたので、本を読んだり、動画をみたりしています。
そうする中で私は、「過去」と「未来」の捉え方が変わって、以前よりポジティブに物事を考えるクセが身についてきている気がします!
「今の結婚生活もつらいけど、もし今離婚したら、後悔するのかな…」
そう思ったことある人って、けっこう多いんじゃないかと思います。
そこで、離婚の道を選んだとしても、後悔せず前向きに生きていく方法について、アドラー心理学をまじえて考えてみました。
アドラー心理学は未来志向のポジティブな学問
アドラー心理学が一体どういった心理学なのかというと、すごくざっくりとした印象だけ、一言で説明しますと、
「自分がどうありたい(どうしたい)のか」という未来にフォーカスした、ポジティブな心理学!
あいまいな表現で大変申し訳ないのですが、この記事ではあくまで「後悔しない離婚」の主旨で書きたいと思っていますので、あれこれ説明は省略します。
他に詳しく紹介された書籍やサイト、動画などがたくさんありますので、気になる方は調べてみてくださいね!
過去の出来事に意味づけをしない。「目的論」の考え方
心理学者のアルフレッド・アドラーという人が説いた心理学のひとつなんですが、このアドラーの考え方のひとつに「目的論」というのがあります。
この「目的論」ってのは何か??っていうのを、子どもが泣いている場面を例に挙げて、解説してみます。
泣いているわが子を見て、A、B2人の母親は以下のように考えました。
母親A「どうしたんだろ? 学校で何か嫌なことがあったから、泣いてるのかな?」
母親B「かまってほしいのかな、傷ついた気持ちを分かったほしくて、泣いてるのかな?」
母親Aは、過去に起こった出来事が原因で行動や感情が生まれる → 過去を主体として考える「原因論」
それに対し、
母親Bは、問題の解決や、目的達成のために行動や感情が生まれる → 未来を主体として考える「目的論」
ということになります。
「目的論」では、過去の出来事には意味づけをしないんです。
原因や答えをさがさなくても、今を生きていればいい
過去の出来事に、意味づけをしなくてもいい。
ということは私は、夫婦関係が上手くいかなくなったから離婚したのではなく、
窮屈で肩身のせまかった結婚生活から抜け出して、息子と穏やかに自分らしく生きていくために、離婚することを選んだ
って考えたらいいんだ…!と、改めて気づかされました。
「何がいけなかったんだろう?」と原因をさがしてしまうのは、そのせいにしてしまえる”答え”がほしいから。
「離婚したのは相手がモラハラ夫だったからだ」と考えると、いつまでも相手を憎んでしまいそうだし、「我慢できなかった自分が弱いんだ」と考えると、自分を責めたりしまうと思うんです。
過去に原因をさがすのではなくて、自分がどうしたいか、どうありたいかってことが重要なんだなって思います。そのほうが、自分で選んだ道だから責任感や覚悟も生まれてくるのかな、と思っています。
まとめ
アドラー心理学の中の「目的論」から学ぶ、離婚で後悔しないための考え方
- 過去の出来事の中に原因を探さない
- 自分がどうしたいのか、どうありたいのかを重視する
- 自分の選んだ道を、覚悟を持って進む
離婚して失うものあるとすれば、代わりに得るものだって必ずあります。
自分の選んだことが正しかったのか、間違っていたかの”答え”を出さないっていうのも、後悔のない生き方のひとかもしれませんね。
いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。
ただ、やっぱり離婚後に困らないための準備をしておくことは、必要不可欠です。
離婚後の生活に備えての具体的な準備や、知らなきゃ損することなどは、こちらの記事でしっかりチェックしてくだいね!
アドラー心理学が気になる方は、こちらの動画がおすすめです!
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