
夫婦の関係において、配偶者から受ける言葉の暴力や嫌がらせなどを総称してモラルハラスメント(以下:モラハラ)といいます。
身体的な暴力とは違い、言葉の暴力などがこれにあてはまります。
ですが、実際は荒々しい言葉で罵倒するだけが、モラハラではありません。
「良い旦那さんじゃないですか。」
これは私がモラハラ元夫と離婚調停をした際、調停委員の方が初めて元夫を見たときの印象として、実際に言われた言葉です。
“なにぃぃぃ!?”と思いましたよ。
一見すると、まるで非の打ちどころがないような言動をするので、周りからは良き夫と思われている場合も多いのです。
そんなやっかいな「モラハラ夫」の性質や行動の特徴を、私の体験を基にご紹介します。
あなたの夫にもあてはまる項目があるか、チェックしてみましょう。
Contents
あなたの夫は大丈夫?モラハラ言動あるある11選
突然豹変し、不機嫌になる
普段はとても優しく、穏やかに見えます。しかし、気に入らないことがあると突然不機嫌になったり、黙り込んだりします。理由をはっきり言わず、ただ威圧感を与えてきます。
外面を異常に気にする
世間体や、他人からどう見られているかをとても気にしています。身内以外の人から「良い夫」だと思われるために、不必要な嘘までつくこともあります。
暴力を振るわない
モラハラ夫はどんな言葉や態度で妻を傷つけたとしても、身体的な暴力を振るうことはありません。自分が暴力夫だと思われることは絶対に許されないのです。
意見や気持ちに共感しない
モラハラ夫との会話の中で、最大の特徴かもしれません。例えば「今日は体調が悪いの」と訴えると、「なんで病院に行かないんだ」と責められることがあります。妻の体調を心配しているのではなく、自分に迷惑がかかることを心配しているのです。もちろん、しんどくて辛いなんていう、相手がどう感じているかということには興味がないのです。
生い立ちや家族まで全否定する
モラハラ夫が本領を発揮して責めはじめたとき、「今まで一体どういう人生を送ってきたんだ!?」「今までそれでお前の親は何も言わなかったのか!?」と何度も罵倒してきます。
ミスを執拗に責め立てる
ちょっとした家事、例えばアイロンがけやゴミ出しなど1つをやり忘れたとき、「なんで忘れるの?」「そんなこともできないの?じゃあ何だったらできるの?」と聞いてきます。「ま、そんなこともあるよね」とは思えないのです。
自分に不都合なことがあるとにらむ
妻のせいで自分の両親や周りの人に手間や迷惑をかけることは絶対に避けたい、と思っているのがモラハラ夫です。「不出来な妻を持った自分」と思われることは致命的なのです。周りに誰かがいて、その場で妻を責められない雰囲気の場合、無言でにらんでくることがあります。
質問に答えない、質問で返してくる
気持ちを分かってくれないモラハラ夫に対して、「私の気持ちを考えたこと、あるの?」と聞いたとき、「こういう状況にならないように俺はお前をフォローしてきたんじゃないか!」という本末転倒な答えが返ってきます。問題の本質に触れようとは一切しません。
こういう状況というのは、この夫婦間でもめている状況のことです^^;
「俺を怒らせるな」と言う
常に自分が妻より優位になってないと気が済まないモラハラ夫は、妻が自分を不快にさせるなんてあり得ないと思っています。「同じことを何度も言わせるな、俺を怒らせるな」と上から目線の発言をすることがよくあります。
自分の意見や本心を言わない
家族で出かける行き先を決めるとき、自分から意見を出すことはほとんどありません。行った先で何かトラブルや不都合なことが起こったとき、「だから○○は嫌だったんだ」「お前が○○を選んだせいでこうなったんだ」と不機嫌になります。妻を攻撃するための“逃げ道“をつくっているのです。
別れ話を切り出すと病気のフリをする
モラハラ夫と一緒に暮らすことに限界を感じた妻が、離婚や別居の話を切り出すと、最初は火がついたように逆上します。ですが、妻の意思がブレないことに少しずつ同様しはじめ、「俺は…どうしたらいいんだ…なんか…震えが…胸が苦しい…」などと同情を誘う演技をはじめます。
いかがでしょうか。
あなたの夫にもあてはまる項目は、ありましたか?
モラハラは家庭の中、さらには夫婦の中で起こる問題です。
周囲の人に見えにくいからこそ、辛いと思った時は積極的に誰かに相談し、ひとりで抱え込まないようにしましょう。